KENFIL-ARTS.COM
REPORT
映画祭レポート
制作レポート







「日本の夏」レポート「TRADE」レポート
「メロン侍」レポート
「Captain of the Ship」レポート
「Back to the Future」レポート
「青春の蟹雑炊」レポート
制作レポート

CF「メロン侍」制作レポート

2005年8月19日(金)

この日、夕張メロンのCF「メロン侍」の撮影を敢行。監督と主演を兼ねる私と、撮影を担当する真理子。たった二人だけの極秘ロケ。しかしこの非常に小規模に創られるであろう作品は、私にとっては特別の思い入れがあったのだ。

巌九郎というキャラクター

この日、私が演じた侍のキャラクターは“巌九郎”という。これは私が命名した名ではない。元々は、FREDERIC-HANDSの森川陽一郎監督が名付けたものである。思えばこのキャラクターが初めて世に出たのは、2002年の彼の監督作「青春の道」の中の劇中映画「慕情」であった。私は森川監督から『侍を演じてくれ』と言うオファーを受け、この巌九郎という名の侍を創り上げた。真冬の日本海で撮影されたこの「慕情」という短編映画は、わずか7分間の作品ながら第4回福井インディーズ映画祭で劇場公開され、観客に強烈な印象を残すことになる。

それから半年、巌九郎を再び演じる機会がやって来た。森川監督が新作を撮ると言うのである。1分間のCF「事情」。福井工業大学の映像デザイン研究会をPRするCF作品である。この作品は福井市が主催した第1回福井ふるさとCM大賞にて優秀賞を受賞する。

そして2003年、森川監督は巌九郎の最期の舞台となるCF「無情」の製作を発表。自らが主催する福井インディーズ映画祭の最終回を告知するCFである。映画祭と共に歩んだ巌九郎は、映画祭と共に死すべきであるとの森川監督の意志により、この作品の中で巌九郎は切腹して果てる。

あれから2年、2005年夏、森川監督から私に受け継がれた巌九郎。巌九郎を演じ続けた私が、巌九郎を撮る時が来たのである。

森川監督特別寄稿

巌九郎を撮り続けた男からの熱い便りが寄せられた。以下に全文を転載する。

森川陽一郎監督 2002年2月6日、福井県三国町にて、僕の第9作目の監督作「慕情」を撮影しました。当初は、同じく自分の監督作「青春の道」の劇中映画として軽いノリで撮影しようと考えていました。しかし、撮影当日の冬の日本海、極寒の中で体を震わせていた小野寺君が、僕の“用意、スタート”の声で震えが止まると、侍の魂が押し寄せてきました。カメラのレンズが割れるかと思った。

 その作品を撮り終えて、またこの侍の生き様を作品に焼き付けたいと思いました。ただ、生き様と言えるほどの作品を撮ったという自負ではなく、侍の魂を一作品で全て表すことは不可能ではありますが、作品を撮っている時はそれが出来るような気がしてならないのです。振り返って思うと、何故自分が撮ったのか、自分で自分を問いただしてみても答えは出ません。

 小野寺君が侍を演じたこと、僕が侍を撮ったこと、これはもう作品ではなかったと思います。僕にとって心の中に生き続ける存在、それが巌九郎です。

FREDERIC-HANDS代表・森川陽一郎

顧みて

私にとっても、巌九郎が何であるかは未だに分からない。ただ一つ確かに言えることは、森川作品の中で死んだ巌九郎は、小野寺作品の中でこれからも生き続けるということだけである。

小野寺昭憲
2002年「慕情」
2002年「慕情」
2002年「事情」
2002年「事情」
2003年「無情」
2003年「無情」
2005年「メロン侍」
2005年「メロン侍」

このページのトップへ

TOPREPORT制作レポート ≫ 「メロン侍」レポート

Copyright (C) 2005 KENFIL ARTS PRODUCTION. All Rights Reserved.