
|
 |
制作レポート |
■CF「日本の夏」制作レポート
2005年8月10日(水)
「日本の夏」という作品は、まさにタイトル通り日本の夏を体現すべく創られたCF作品である。日本の情緒とか風情とか、とかくそういった雰囲気を描き出すには、出演者、ロケ地、小道具、全てに細心の注意を払わねばならない。まずは出演者だが、これは私と娘が親子役を演じる。こうして身内で撮るのが一番手っ取り早い。次にロケ地は東京都国分寺市の都立殿ヶ谷戸庭園、その園内にある日本家屋・紅葉亭を貸し切る。小道具としては商品のスイカの他、そのスイカを冷やす為に特注の盥を取り寄せた。冷蔵庫ではどうしても古き良き日本の雰囲気を演出できない。
極上の蟹
今回のメインとなる商品は創業51年を誇る老舗青果専門店・藤本青果の“でんすけスイカ”。北海道上川郡当麻町産の高級スイカである。
皮は漆黒、果肉は真紅。非常にシャキシャキ感があり、普通のスイカと比べてもその甘さは格段に上である。1個1万円というその高値からも分かるように、まさにスイカの中のスイカ、“キング・オブ・スイカ”の名に相応しい風格と品質を併せ持っている。
今回撮影に使用したのは、重さ約10kgというラージサイズ。子供を出演させたのは、このスイカの迫力を相対的に観客に知らしめる為でもある。
我が娘との共演
「白鳥の湖」でもそうだったが、私が父親役を、娘・桜華が娘役を演じるという親子共演のスタイルも今回は2度目となる。このスタイルは今後も多用されるに違いない。まず、桜華は今3歳なのだが、普通に考えて3歳の子役を他所から借りてくるのは至難の業である。劇団や芸能プロダクションに発注するにしても無駄に金が掛かるし、撮影には間違いなく親御さんが付いてきて監視する。そんなのは迷惑千万な話で、正直言って実に鬱陶しい。それに比べ実の娘を出演させるということに関しては、全権限が監督であり父親である私に委ねられている。
また、我が娘ながら桜華は、実に将来有望な女優であることを言い添えておかねばならない。スタートからカットまで、自ら意識して演技が出来る3歳児はなかなかいない。驚くべきことに、桜華はそれが出来る。この恐るべき3歳児に、私は今後も徹底的に映画演技の英才教育を施していこうと思っている。
蒸し風呂ロケ
8月の太陽は容赦なく紅葉亭を熱した。室内温度は40度を越えていたのではなかろうか。ただ座っているだけでも汗が滲み出てくる。この蒸し風呂状態の最悪な環境の中、桜華は半ベソをかきながら見事に役を演じ切った。機嫌が悪くなればキャンデーで釣り上げつつ、何とか最後まで撮り切ることに成功した。自然な笑顔と笑い声を引き出すのに最も苦労した。
撮影は妻の真理子に一任した。真理子も「福井青春革命」から比べると随分と撮影テクニックが身に付いてきたように感じる。私の持つ知識と技術の全ては、こうして家族に継承されているのだ。
クランクアップ
全てが終わり、今回誰より頑張ってくれた桜華にギャランティ代わりの玩具を進呈。日々成長し続ける我が娘に期待を大きくしたロケであった。
小野寺昭憲 |

都立殿ヶ谷戸庭園

藤のトンネル

紅葉亭

桜華

贈呈式
|
|
|
▲このページのトップへ
|
|